米ツアーで注目の変わり種ギア4選|ホッケー型グリップ・長尺パター・グースウェッジ・ゼロトルク

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ホッケー型グリップだけじゃない|米ツアーの変わり種ギア4選

PGA TOUR公式動画・画像で実物を確認:ベン・シルバーマンのホッケー型グリップと公式ハイライトを見る ↗

実際の使用状況は、PGA TOUR公式の取材記事と動画でも確認できます。

2026年秋のPGA TOURで注目を集めたのが、ホッケースティックのような角張ったグリップ。トニー・フィナウに続き、カナダ出身のベン・シルバーマンも採用した。さらに海外ツアーでは長尺パター、強いオフセットのウェッジ、新世代ゼロトルクパターなど、課題解決型のギアが注目されている。今回は実際のツアー使用例と新技術を区別して4つ紹介する。

① Caliber Golf|ホッケー型パターグリップ

平らな面を手のひらに当て、握る位置の自由度を高める独特のグリップ。シルバーマンはフィナウの使用例を見て試し、2026年バミューダ選手権で使用。従来の円筒グリップと違い、フェース面の向きを手のひらで把握しやすくする発想だ。

PGA TOURの実使用レポート

② 長尺・ブルームスティック|Eugenio Chacarraの実験

ブルームスティック(broomstick)は「ほうきの柄」のような長尺パター。上側のグリップを胸元付近で握り、もう片方の手を下側に添えて振り子のようにストロークする。2016年から禁止されたのは長尺パター自体ではなく、クラブや握った手を胸・腹などに固定する「アンカリング」だ。現在のブルームスティックは身体に固定せずに打つ点が、かつてのアンカー式長尺パターと大きく異なる。

DP World Tourのエウヘニオ・チャカラは2026年、PXGの長尺パターからテーラーメイド Spider Tour S Longへ変更。従来の長尺パターに多いライ角79度から、76度へ3度フラットに調整した。ライ角とは、クラブを正しくソールした際の「地面とシャフトのなす角度」。数字が大きいほどシャフトは垂直に近く、身体の近くでアップライトに構えやすい。数字を小さくするとシャフトが寝るため、同じヘッド位置なら手元が身体から離れ、ボールから少し距離を取った姿勢を作りやすい。

なぜ79度では合わなかったのか。メーカーのツアー担当者によると、チャカラは79度のパターでは狙いが左を向きやすく、インパクトでトウ側を内側に入れてボールを目標方向へ出そうと補正していた。この補正が距離感のばらつきにもつながっていたという。76度にすると目線をボールの真上ではなく少し内側に置きやすくなり、本人が狙うラインを合わせやすくなった。

従来の長尺との違いは?ブルームスティックという打ち方自体は新発明ではない。①胸や腹に固定せずストロークする、②79度を前提にせずライ角を個人に合わせる、③スプリットグリップやヘッドの高慣性モーメントを組み合わせる、④カメラ計測で目線・ストローク軌道・振り幅まで調整する――という総合的なフィッティングが今回のポイント。なお、76度が全員に合うわけではない。本人の仕様は47インチ、ロフト2.5度、ヘッド535g、総重量870g。新発明のパター形状というより、長尺パターを現代のフィッティングで進化させた事例として興味深い。ツアーの成功がすべてクラブ変更だけによるものとは断定しない。

ブルームスティックパターの参考画像 1
ブルームスティックパターの参考画像 2

GolfWRXの取材記事

③ Cleveland RTZ|グースネック(オフセット)ウェッジの復活

米ツアーでは、ウェッジのリーディングエッジをシャフト軸より後方に置く「グースネック/オフセット」形状を取り入れる動きが見られる。リッキー・ファウラーやゲーリー・ウッドランドの事例は、その広がりを示す一例だ。注目したいのは特定選手の使用モデルだけではなく、従来のストレートネックが主流だったウェッジに、構えたときの安心感や芝への入り方を変える新たな選択肢が生まれていること。ツアープロトタイプと市販RTZは同一仕様として扱わず、ツアー全体への普及度も断定しない。

GOLF.comのツアー取材

ツアーで見られるグースネック形状の実例。

④ L.A.B. Golf VZN.1i|アライメント重視の新世代ゼロトルク

オースティン・スモザーマンはL.A.B. Golf VZN.1iへ変更後、2026年秋に2週連続優勝。メーカー担当者は、本人が構えた瞬間にフェース向きを合わせやすいことを評価したと説明。単なる『流行』ではなく、パッティングの弱点に対する具体的な改善事例。国内流通量の多寡は未確認。

カスタムカラーは8色:ブラック、ブルー、レッド、カプチーノ、チャコール、ピンク、グリーン、パープル。公式サイトではそれぞれのヘッドカラーを見比べられる。さらにシャフト、長さ、ライ角、シャフト傾き(0度/1.5度)、グリップ、アライメントマーク、ヘッド重量なども選択できる。カラーによって選択可能な仕様や納期が異なる場合があるため、注文時は公式コンフィギュレーターを確認したい。

商品企画の視点:パターはバッグの中でも構えた瞬間に好みが出る道具。機能やフィッティングを前提に、色まで自分で決められるのは『自分だけの一本』という所有満足につながる。黒やチャコールで視覚的に落ち着かせるか、ピンクやパープルで個性を表現するか。カラー選択は単なる装飾ではなく、愛着と使う楽しさを生む商品企画の価値だ。カラー別の構えやすさに差があると断定せず、視覚的な好みとして紹介する。

メーカー公式・8色の実物画像を見る / 日本代理店のカスタム注文

VZN.1i カスタムカラー画像ギャラリー

GolfWRXの最新取材

商品企画の視点|形状の奇抜さより、ミスの原因を減らす

4つに共通するのは、フェース向き、手首の動き、ウェッジの抜け、構えたときの違和感を道具で軽減する考え方。『ツアーで流行っているから』ではなく、方向性と距離感のどちらが課題かを確認し、自分のストロークに合う機構を選びたい。日本での正規流通・在庫・価格はモデルごとに異なり、未確認のものを国内未発売とは断定しない。

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