ゴルフグローブは「天然皮革なら上級者向け、合成皮革なら廉価版」と単純には分けられない。現在はフィット感を重視した天然皮革、汗や雨への対応力を高めた合成皮革、部位ごとに素材を使い分けるハイブリッドがあり、用途で選ぶ方が合理的だ。
今回比較する国内で買いやすいブランドと具体モデル
ブランド名だけでは購入時に分かりにくいため、実際に検索できるモデル名・品番まで見ていく。代表例として、FootJoyは最高級天然羊革のPURE TOUCH(FGPUWT)、天然羊革の定番ツアーモデルStaSof 23(FGSS23WT)、掌側キャブレッタレザー+甲側メッシュ/合成皮革のStaSof系ハイブリッド「SciFlex」(FGSF25WG)。BridgestoneではTOUR NANO(GL2509)、SrixonではGGG-S029が流通している。
Kascoは天然皮革系のSilky Fit(シルキーフィット)を代表候補に、EON SPORTS / ZEROFITは雨や汗など水分がある環境でもグリップ性能を狙ったINSPIRAL GLOVE(インスパイラルグローブ)を比較対象とする。Callaway、TaylorMade、Dunlopについても、ブランド名だけでなく購入時に判別できる現行モデル名・品番を基準に比較する。
メーカー情報: FootJoy PURE TOUCH(FGPUWT)公式 / FootJoy StaSof 23(FGSS23WT)公式 / FootJoy SciFlex公式
天然皮革――フィット感と繊細な打感
天然皮革、とくに羊革系は薄くしなやかで、手に沿う感覚とグリップから伝わる情報量が魅力。FootJoyをはじめ、フィーリングを重視するプレーヤーに支持される。一方、水分を多く含む環境ではケアが必要で、価格と耐久性も確認したい。
合成皮革――耐久性と機能を作り込みやすい
合成皮革は耐久性、伸縮性、通気、雨・汗への対応などを製品ごとに設計しやすい。練習量が多いゴルファーや夏場、雨天用としても選びやすく、近年はフィット感も大きく向上している。
ハイブリッド――必要な場所だけ素材を変える
掌側にグリップ力を重視した素材、甲側に伸縮性や通気性の高い素材を使うなど、部位ごとの役割を分ける設計も増えている。天然皮革か合皮かという二択ではなく、どこに何を使っているかを見るのがポイントだ。
Kascoは“天然皮革”と“雨・汗対応”の2方向が面白い
Kascoでは、天然皮革のフィット感を重視したSilky Fit(シルキーフィット)に加え、雨や汗への強さを狙ったNANO STUD(ナノスタッド)SF-2518にも注目したい。
NANO STUDは、帝人フロンティアの超極細ポリエステルファイバーナノフロントを編み込んだストレッチ生地を掌部に採用。キャスコによると、生地表面の微細な凹凸が摩擦力を生み、雨や汗などの水分を含むとさらにグリップ力が高まる設計。掌部はポリエステル(ナノフロント混ストレッチ)、甲部は通気性・透湿性を備えた合成皮革パーミアを使用する。
そのため、乾いた状態での繊細なフィット感ならSilky Fit、夏の手汗や雨天まで考えるならNANO STUD SF-2518という選び分けができる。素材の方向性が異なる2モデルを比較すると、「天然皮革が一番」と単純には言えないことが分かりやすい。
メーカー情報:キャスコ公式「雨・汗を味方に。NANO STUD新発売」を参照。
ZEROFITなど機能系も面白い
EON SPORTS / ZEROFITのように、発汗時やグリップ性能を意識した機能系グローブも比較対象にしたい。特に夏場や雨の日は、乾燥時の触感だけでは評価できない。
結局どれを選ぶ?
打感と密着感を最優先するなら天然皮革、練習量と耐久性なら合成皮革、汗や雨への対応を含めて総合性能を求めるなら機能系・ハイブリッドが候補になる。サイズだけでなく、指の長さ、掌の幅、装着時の余りも確認したい。
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